お散歩カメラとは何か。画質はメイン機に一枚劣るが、気軽に持ち出せて、何気ない日常の瞬間を、スマホより高画質に撮れるカメラ…といったところでしょうか。そんな理想を求めて、私も数多の「お散歩カメラ」を「ああでもない、こうでもない」と買い替え続けてきました。
スマホの高画質化に伴い駆逐されたと思われていたこの「お散歩カメラ」というジャンルですが、昨今不思議な流れが起きているのを感じます。先日の昼休み、いつものようにマッ◯カメラの新着中古を半ば無意識にスクロールしていたところ、ふと目に入った「G7X mark II:10万円超」の値札に、私は二度見を禁じ得ませんでした。いやいや後発のmark IIIが10万円なら分かるが、まだ4k動画も撮れない世代の、7〜8年前のカメラがこの価格?新品価格がそもそも5万円台だったと記憶していますし、中古価格もつい最近まで5万円台半ばを推移していたカメラでこれです。同じく5万円台半ばで推移していたDP2 Merrillも最近は軒並み10万円超(まあ、このカメラはちょっと特別ですが)、発売当初は「軍艦部が(wifiアンテナで)出っ張っただけ」と揶揄されていた可哀想なGR IIさえも、最新機種の品薄を反映してか、同じく5万円台→10万円台に推移しています。何かがおかしい。どこかの誰かが「お散歩カメラ」に謎の幻想を抱き始めたのではないか。
近頃は中古カメラ屋に行けばお客さんの半分以上は外国人観光客という印象ですし、この異常な高騰は半導体不足による新品の品薄化と円安の影響なのだろうとは思いますが、これでは気軽に防湿庫のお世話になることもできません。本シリーズでは私が買い替えを繰り返してきた「お散歩カメラ」達の長所/短所を振り返りながら、「お散歩カメラ」に幻想を抱くのはやめて、また気軽に防湿庫から出し入れできる世の中を目指そう!というメッセージを伝えていきたいと思います(?)
いきなりですが、これまでに私が使ってきた「お散歩カメラ」を勝手に順位付けしてみようと思います。「可搬性」「速射性」「画質」「官能」などを星取り表で表現するのが格好良いのかなとも思いつつ、そういった分析はもっとしっかりした方々がやってくれるものと思いますので、まずは完全主観で順位だけ付けてみます。一部、「これ、お散歩カメラか?」というものが混じっていますがそのあたりも完全主観です。以下、ご覧ください。
————————-義務感の壁———————-
————————-お散歩の壁———————-
————————-カメラの壁———————-
以上、私の主観まみれのランキングですみません。完全にふざけている後半はさておき、昨今品薄の続いているGR III/IIIxなどは、個人的には決して神格化すべきカメラではないと思っています。ちなみにX100シリーズを買ったことがないのは、ハイブリッドビューファインダーというコンセプトにどうしても納得がいかないからです。次回以降、上記のランキングから気まぐれにかいつまんで、私が買っては手放してきた「お散歩カメラ」達の思い出を語っていきたいと思います。
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